2015年3月6日金曜日

「あったかいんだから」

雲が少しずつ高い位置になり始めたからかもしれません。日が長くなったからかもしれません。3月だからかもしれません。朝の送迎中の車内で「天気がいい日に車の中がこれだけあったかいと、外に出てもあったかいんじゃないかと思ってしまう」という会話がありました。「外」も同じくらい「あったかく過ごしやすいはず。」または「そうであってほしい」というこれからの期待と不安を伝えてくれているように感じました。3月だからかもしれません。 2014年は我々のように不登校などの生徒や若者と過ごしている「フリースクール」にとって大きな動きを感じる年でした。それを受けて2015年は年明けから「フリースクール」というものについて、国や地方公共団体、行政などが様々な取り組みや政策を考えてくれています。この動きは、だれのためでもなく、すべて当事者である「彼ら」のための動きです。3/5と3/6は鳥取県立高校の入試が行われました。中学生活から次のステップへ進む希望と勇気を持った受験生は今少しだけ大きな息を吸っていると思います。少し前まで、自分の存在やこれからを考える余裕がなく、毎朝起きるたびに「新しい今日」に不安だった「彼ら」が4月からの自分の居場所のために精一杯の一歩を踏み出したのです。「学校に行っていないという事実」が高校入試の中でどのような評価をされようが、もう一度「学校」という場に向かう決心をしたのです。この心の戦いは「大人」たちには見えにくく、わかりにくいものなんだと思います。「社会資源」という言葉で現在「学校」以外の「彼ら」の環境は表現されます。そして我々はその「社会資源」として彼らにできる精一杯のサポートをこれからも続けていきます。 先日、ちゃれすくに7名の方がお越しくださいました。ちゃれすくメンバーは「研究授業?」「参観?」のような戸惑いの中で午後からの約90分を過ごしてくれました。きっと、この時お越しいただいた行政教育機関の皆様には、彼らが「今」を生きていることを感じていただけたと思います。ちょうどこの日の午後の活動はSST(ソーシャル スキル トレーニング)の時間でした。内容は「語り場」という言い方でちゃれすくでは言っていますが「エンカウンター」というやり方です。テーマは「自分が相手からほしい情報は?相手に渡したい情報は?」という大変難しいものでした。いつもこの「語り場」では彼らの本当の気持ちのかけらが共有できます。この日も、「なぜ学校がつらいのか」に結びつく心のかけらが共有できました。お越しいただいた先生方にもこの心のかけらを共有していただいた方がいてくだされば幸いです。 そして、今日は久々に通学コースのメンバーが勢ぞろいでした。高校受験や定期試験、「過去の清算遭難」からの生還、久々に友達とのカラオケ、初自転車登校、高校入学不安時期突入、そして変わらない日常、やはりみんなが色々です。で、カレー曜日の金曜日はポニーのエサやりで終わるのです。 と突然yuruからの提案。「そうだ!鳥取砂丘コナン空港に行こう!」で、みんなで空港までドライブです。地面に大きく描かれたコナンのトリックアートの上で大の字になり記念撮影。
さて、私はどこにいるでしょう? とその時偶然、友人に出会いました。日本海TVで働く彼に「3/22のイベント」をPRしまくり。と気づくと隣に女性が・・・ で、よろしければ、一枚・・・とお願いしたところ快く応じてくださいました。
ちゃれすくメンバーは近くに集まり、みんなで記念撮影。握手。 とても気持ちよく空港を後にしました。 ね。外ももうあったかくなっているんだよ。

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