2017年9月26日火曜日

背中をおす

学校に行かなくなった理由すら何でだったかわからなくなるくらい長い間不登校になると色々な想いで寄りそう。
小学校の低学年から中学校も中盤に差し掛かるまで学校に行っていないと、誰に相談に行っても変化はない。
不登校の対応に長けている専門家っぽい学校の先生や待つことを大切にされる不登校のための居場所の先生も「来てさえしてくれれば」とそもそものところに着手しない。不登校の対応で「過度な登校刺激」をよしとしない考えはもちろん理解できる。もし、与えた刺激が状況を悪くしたらとどうしても考えてしまう。また、1つ大切な言葉を聞かせてもらった。「自分が動き出すのを待つのじゃなくて、もっと背中を押してよ」
この言葉が持つ深い意味は、ちゃんと、受け止めてあげないとダメだった。
ありがとね。話してくれて。

2017年9月21日木曜日

成長

10代は知識を蓄え、20代は経験を積み、30代は人脈をつくり、40代は今までの知識と経験と人脈を生かして生きていく。いや、40代で全てを使ってもう一度やり直していくものなのかもしれない。「前例がない」と「今までこうやってきたから」はとても理解できる理由のようだが、どちらも納得はできない。高校を卒業して、就職も進学もしない選択をする場合、学校の先生はどんなアドバイスを出せるのだろう。「大丈夫です20歳くらいには、働き始めますから。」って、一見安心してしまいそうなことを優しい口調でいうのだろうか?中学校を卒業するときに「プロのポーカープレイヤーを目指して、渡米します」って言ったら、ネガティブシュミレーションの嵐の後で「だから今は高校だな」って思いを理解した口調でいうのだろうか?ひとりの先生が教師になって経験できることの数はたかがしれていて、自分の人生や周りの人間の人生を含めてもたかがしれている。だから、知識を蓄えないといけないし、経験もつまないといけない。20代のワカイセンセイも経験豊富なベテランセンセイも関係なく、今目の前にいるはずなのに会えていない生徒について誰から何を学んでどうやって対応するか考えないと成長できないはず。よければ、一緒に成長しませんか?

2017年9月11日月曜日

線でつなぐ

夏休みが終わり、運動会、文化祭や学習発表会、小学6年生は修学旅行。毎年同じ流れで秋をむかえる。学校へ行っていないひとにとっては、通りすぎてほしいこの期間。学校行事に参加したからといって、学校へ行けるようになるわけではない。学校行事に参加することで学校へ行けるようになるのなら、他のきっかけでも学校へいけていたであろう。運動会や学校行事について触れないようにしければならない家庭もまた辛い。では、どうすればいいのか。私は「点」ではなく「線」で考えます。動かない点をつなぐヤワラカイ線を考えます。運動会までをつなぐヤワラカイ線。学習発表会までをつなぐヤワラカイ線。学校へ登校するまで、教室に入るまで、高校生になるまで、結婚するまで。点は動かなくても線は自由です。自宅から出ないことを選択いたこが休まず登校してくれています。母親の買い物についていくようになりました。母親に「ちゃれに行くようになったからでれるようになったんだよ」って話してくてたみたいです。学校へ行くようになるまでの道はまっすぐじゃないかもしれないけど、君らしいキセキを描いてます。

2017年9月1日金曜日

ひとりのひとに届くために

今日から3日間鳥取県東中西部の3か所で開催する教育相談会が始まりました。鳥取の3つのフリースクールで結成したフリースクール鳥取連絡協議会主催の初めての企画です。それぞれのスクールでのやり方や考え方、そこで指導する教師の経験や知識やキャリアは違えど、児童生徒、若者とその保護者に対する情熱は共通するものを感じ、学校復帰社会復帰に向けた全力支援を決意し「今困っているひと」へのサポートを実践し、より専門性を高めるために結成しました。何かできることを考えました。「今困っている人」のために「今の困り感」を共有し、できる方法を一緒に考える。そんな教育相談会にしたいと考えています。このようなイベントは多くの方にお越しいただき、盛況に終わることが「よし」となるものなのでしょうが、目的は、今まで届かなかった人に届くことを目指しました。ご理解をいただいた鳥取県教育委員会をはじめ各市町村教育委員会様に感謝するとともに、イベント趣旨をご理解いただき会場を提供いただいた鳥取県立図書館様に感謝いたします。また、多く取り上げていただいた報道機関の皆様本当にありがとうございました。 学校の先生では把握しきれないことはたくさんあります。これは、学校の先生が悪いわけでは決してありません。でも、学校生活で起きたことが学校に行かない選択をさせていることに気づいてほしいとは思います。学校で起きたことについてすべての人が学校の先生に相談できるわけではありません。病院にいって相談できるともかぎりません。「だれでもいいから、助けてほしい」そんな苦しみを抱えている人がいることを知ってもらいたいです。楽しいところにいけるようになれば、そこではだれが何を提供しても楽しめるものかもしれません。でも、それすらできずに今を過ごしているご家族、本人さんに、「今の苦しみ」だけを話してもらえたらいいです。それすらできない時は、話を聞いてくれる場所があることだけを知ってもらえたらいいです。フリースクールの日々の活動がまぶしく感じてしまうくらい今の自分に自信がなくても、同級生の後ろ姿にすらおびえてしまっても、その苦しみを理解する努力ができる大人がいることを知ってもらえたらそれでいいです。 明日は倉吉会場で待っています。明後日は米子会場で待っています。 持ち物は何もありません。服装も問いません。お金も必要ありません。 ゲンキな笑顔も、頑張る勇気も必要ありません。 話したくなかったら黙っていてくれてもかまいません。 言葉を発することが出来ないなら黙っていてもらって構いません。 新たなステップを踏み出すことも求めません。 今困っている一人の人のための教育相談会です。 明日会場でお会いしましょう。